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高野山の地図で「六角経蔵」を見つけたら、仏像をおまつりするお堂かな?と考えるかもしれないね。
その名前の「経蔵」は、お経を納めるための建物です。金剛峯寺の解説では、美福門院が鳥羽法皇の菩提を弔うため、一切経を納める経蔵を建立したと紹介されています。一切経は「いっさいきょう」。仏教の多くの経典をまとめたものです。
六角経蔵は「ろっかくきょうぞう」、美福門院は「びふくもんいん」。菩提を弔うというのは、亡くなった人を供養することです。
形を眺めるだけでも気になる建物だけれど、誰が、誰のために造ったかが分かると、見たいところも少し変わるね。
紺色の紙に金文字で写した、お経を納める場所
金剛峯寺の見所解説は、美福門院を鳥羽法皇の皇后であった人と紹介しています。そして、紺紙に金泥で書き写した一切経を納めるために建立された経蔵だと説明しています。
紺色の紙に、金の文字。
「経蔵」という短い名前の奥に、書き写すことと、納めて守ることがあるんだね。
一つの短いお経の名前と受け取らず、たくさんの仏教の教えを納める建物として由来を読んでみよう。寺院の写経解説にも、経典を集め、分類して伝えてきた歴史が紹介されています。
訪ねる前のメモを一行だけ作るなら、「美福門院が、鳥羽法皇の供養のために」。建物の形と一緒に、誰かを弔うための場所だったことを残せます。
回転するという話と、いま動かせるかは分けてね
六角経蔵について回転の話を読んで、参拝時に体験したくなる人もいるかもしれません。ただ、公式には2023年12月5日の不具合告知が掲載され、当時は基壇の軸部分の損壊で回すことができず、復旧時期は未定と案内されています。
今回の確認では、復旧したとする案内を確認できていません。古い紹介で回転する仕組みを知っていても、現在も操作できる前提で予定を立てず、現地の案内や寺院へ確認してください。無理に動かそうとしないでね。
周辺も含めて参拝先を考える本なら、『るるぶ高野山』2027年版が候補です。出版社の紹介では、壇上伽藍や奥之院、金剛峯寺、宿坊などを扱うと案内しています。
本で訪ねたい場所を選び、その日に利用できることは公式の現行案内で確かめる。この二つを一緒に進めよう。
六角経蔵を見るときは、まず誰のためにお経を納めたかを思い出してみて。地図の名前だけだった場所に、供養のために造られたという由来が一つ加わるよ。