高野山中門の仏像、胸にセミとトンボ!広目天・増長天の飾りは何を表す?

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高野山の中門で仏像の写真を見て、「胸のところに虫がいる?」と気になったら。
広目天にはセミ、増長天にはトンボの飾りがあります。仏教の教えを届けることや、悪を通さず退かない姿勢を表すものとして、高野町の資料が紹介しています。

大きな像を見上げるだけでなく、胸元にもこんな手がかりがあるんです。次のお参りで見る場所を、一つ増やしてみよう。

目次

セミは広目天、トンボは増長天の胸元へ

広目天は「こうもくてん」、増長天は「ぞうちょうてん」と読みます。どちらも四天王という、四方を守る仏教の守護者の一員です。

高野町サイトで公開されているパンフレットの「壇上伽藍 その2 中門」には、二体の写真と、胸の飾りの説明があります。

像の名前 胸の虫 町の資料が紹介する意味
広目天 セミ 広くすみずみまで見通すこと、教えが遠くまで届くこと
増長天 トンボ 悪を通さず、後ろへ退かないこと

セミの鳴き声が遠くへ届くことと、仏教の教えが届くことを重ねているんだね。何の形かを見つけたあと、その形に託した意味まで読むと、胸元を見る理由がつながります。

トンボについても、ここでは仏像の飾りに込められた象徴として受け取ろう。昆虫の飛び方を解説する話へ、そのまま広げるものではありません。

四体の像が、全部同じ時代の作とは限らない

中門には、ほかに持国天(じこくてん)と多聞天(たもんてん)がまつられています。

金剛峯寺の公式案内によると、持国天・多聞天は1843年の火災を免れた二体。増長天・広目天は、中門の再建にあたり仏像を作る専門家の松本明慶さんが新しく造った像です。

ということは、門が新しく見えても、中の像を全部「最近の作」とまとめられないんだね。
火災を免れた像と、新たに加わった像が、一つの門を守っています。

現在の門は2014年に再建され、2015年4月2日に落慶法要が営まれたと寺院は説明しています。落慶法要は、建物の完成を祝う仏教の法要のことです。

中門は、壇上伽藍の金堂の手前にある

行く場所も合わせておこう。中門は、高野山の堂塔が集まる中心的な場所、壇上伽藍(だんじょうがらん)にあり、金堂の正面手前、一段低い位置に建っています。

高野山全体を回る計画なら、壇上伽藍・奥之院・金剛峯寺を扱う『るるぶ 高野山』も資料の候補です。ここで紹介するのは2026年8月発売、ISBN9784533174124の紙の版。出版社の内容紹介で、訪ねたい場所を扱っているか確かめて選べます。

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現地では、そのときの案内に沿ってお参りを。虫の飾りが気になったら、先に像の名前を確かめてから胸元へ。四体のうち、どの像を見ているのかを揃えると、持ち物や飾りの説明も取り違えずに追えます。

出典:金剛峯寺・中門の公式案内、高野町公開パンフレット・PDF5ページ、JTBパブリッシング・書籍案内

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この記事を書いた人

宗教文化への敬意を大切に、歴史や用語、寺院文化を資料に沿って紹介する編集部です。

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