※本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。
寺院の講堂で、中央の大きな仏像が胸の前で片手を包むような印を結んでいる。説明板に「大日如来」「五智如来」と並んでいても、名前だけでは配置の意味まで追いにくいものです。
ここでは東寺の公式解説を例に、中心の大日如来、周囲の如来、智拳印の三つを順につなぎます。真言宗の寺院がすべて同じ仏像配置だと決めつけず、まずは東寺の講堂を読む入口にしましょう。
東寺真言宗では大日如来が中心の本尊
東寺真言宗の説明では、大日如来が中心の本尊です。真言宗の教えを理解するとき、まず名前だけ覚えるより「何を中心に説く宗派なのか」を押さえると、講堂の仏像や曼荼羅の見方につながります。(東寺真言宗・真言宗の教え)
東寺が伝える世界観を読む記事なので、ここでは宗派ごとの違いを消してしまわないよう、東寺真言宗の説明と東寺の講堂に範囲を絞ります。
講堂の五智如来は大日如来を中心に配される
東寺の講堂では、大日如来のまわりを阿閦・宝生・阿弥陀・不空成就の四如来が囲み、合わせて五智如来と呼ばれます。並び方を見たら、中央の像だけ切り取らず、周囲の四尊まで視線を動かしてみてください。(東寺・天、菩薩、明王、如来)
さらに東寺の立体曼荼羅の解説では、講堂の須弥壇に大日如来を中心とした二十一尊を配置した構成を紹介しています。仏像の列が、密教の世界観を空間に置き換えたものとして読める理由です。(東寺・立体曼荼羅)
智拳印は大日如来の智慧を示す印相
東寺は、講堂中央の大日如来が結ぶ印を「智拳印」と説明しています。東寺の解説では、いっさいのものを大日如来の智慧で包み込む意味を示す印です。(東寺・如来)
像の手元に目を向けたら、印相の名前と説明板の解説を一緒に確かめる。仏像の姿を見て勝手な象徴を当てはめず、寺院が示している読み方を手がかりにするのが安心です。
仏像一尊ずつより配置全体と寺院の解説を読む
東寺の公式解説では、周囲の菩薩や明王も大日如来を中心とする配置として説明されています。一尊ずつ名前を暗記する前に、中央・周囲・印相の順で見て、最後に寺院の説明文へ戻ると、像の役割がばらばらになりません。(東寺・天、菩薩、明王、如来)
同じ真言宗でも寺院や宗派の説明が異なることがあります。見学記録には「どの寺院の、どの堂の解説か」を残す。これだけで別のお寺の像と混同しにくくなります。
コメント