※本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。
京都の東寺(教王護国寺)の御影堂では、毎朝6時から「生身供(しょうじんく)」という法要が行われています。早朝の法要と聞くと、一般の人が参加してよいのか迷うかもしれません。
この記事では、東寺の公式サイトの「御影堂〈大師堂〉」「御影供と弘法市」「よくあるご質問」「拝観のご案内」のページだけをもとに、生身供への参拝のしかたと、御影堂で行われるほかの法要をまとめました。
※法要の時間や拝観の案内は変わることがあります。お参りの前に、東寺の公式サイト(toji.or.jp)で確かめてください。
生身供が行われる御影堂
弘法大師空海が住んだ場所
東寺の公式サイトでは、大伽藍が建ち並ぶ境内の北西、築地で囲まれた一角が、弘法大師空海が住んでいた御影堂(大師堂)だと説明されています。弘法大師空海は、ここで講堂の立体曼荼羅を構想し、造営工事の指揮をとった、とされています。
国宝の建物
御影堂は国宝で、南北朝時代の建物です。入母屋造(中門は切妻造)、檜皮葺(ひわだぶき)で、後堂(うしろどう)、前堂(まえどう)、中門(ちゅうもん)の3つの建物で構成されている、と書かれています。軒まわりは簡素な垂木で、建具は蔀戸(しとみど)や妻戸(つまど)、縁には高欄を巡らす、落ち着いた建物です。
| 項目 | 公式サイトの説明 |
|---|---|
| 指定 | 国宝 |
| 時代 | 南北朝時代 |
| 造り | 入母屋造(中門は切妻造) |
| 屋根 | 檜皮葺 |
| 構成 | 後堂、前堂、中門の3つの建物 |
御影堂は弘法大師信仰の発祥の地
東寺の公式サイトでは、御影堂は弘法大師信仰の発祥の地だとされています。また、御影堂は、生身供がはじまる早朝6時から閉門まで、どなたでも自由にお参りができる、と案内されています。
御影堂で行われる3つの法要
東寺の公式サイトに載っている、一般の人がお参りできる法要を3つ見ていきます。
1. 生身供(毎朝6時)
公式サイトの「よくあるご質問」では、毎日、早朝6時から行われる生身供の法要には、どなたでも参拝できる、とされています。参拝するときは、午前5時50分ごろに、御影堂の唐門か西門の前に来るように、と案内されています。その後は、集まっている人たちにならって御影堂に入る、とされています。
法要に参拝するときの供養料はない、とも書かれています。毎日行われているので、旅行の日程に合わせてお参りする日を選べます。
また、御影堂のページでは、御影堂の中で、弘法大師空海が唐から持ち帰った仏舎利を、頭と両手にそっと授けていただく法要がある、と紹介されています。どなたでも参拝できる、とされています。
2. 御影供(毎月21日)
公式サイトでは、毎月21日の午前10時から、弘法大師空海に報恩感謝する御影供(みえく)という法要を、御影堂で行うとされています。弘法大師空海が入定した4月21日(旧暦の3月21日)には、正御影供(しょうみえく)の法要が行われます。
3. 布薩会(年6回の15日)
早朝でなくても出られる法要として、4月、5月、7月、9月、10月、12月の15日、午後2時から行う布薩会(ふさつえ)が紹介されています。こちらも供養料などはない、とされています。
| 法要 | 日時 | 供養料 |
|---|---|---|
| 生身供 | 毎日 早朝6時から | なし |
| 御影供 | 毎月21日 午前10時から | 公式サイトに記載なし |
| 正御影供 | 4月21日 | 公式サイトに記載なし |
| 布薩会 | 4・5・7・9・10・12月の15日 午後2時から | なし |
御影堂の不動明王と護摩
御影堂のページでは、弘法大師空海の念持仏だった不動明王が紹介されています。秘仏で、だれも会ったことがないけれど、ずっと弘法大師空海のそばにいる不動明王だ、と書かれています。法要のときには、この不動明王の御宝前で護摩を焚く、とされています。
生身供の時間に御影堂を訪れると、こうした弘法大師空海ゆかりの場所で、静かな朝のひとときを過ごせます。
御影供の歴史と弘法市
910年にはじまった御影供
東寺の公式サイトによると、御影供は延喜10年(910年)に、東寺の灌頂院(かんじょういん)ではじめられました。天福元年(1233年)に、仏師運慶の子の康勝(こうしょう)が弘法大師空海の尊像を刻み、延応2年(1240年)からは御影堂でも御影供の法要を行うようになった、とされています。
茶屋から弘法市へ
御影供の法要に多くの人がお参りするようになると、参拝する人のために「一銭一服」の茶屋が店を開いた、と書かれています。やがて、団子や、薪や炭、鍋釜といった日用品も売られるようになり、700年以上を経て、今のような賑やかな弘法市になった、とされています。
今では毎月21日に、境内が1000店近くの露店で賑わう、と紹介されています。弘法大師空海は「弘法さん」と親しみを込めて呼ばれるようになり、21日は弘法さんの日になった、とも書かれています。
弘法市の時間
「よくあるご質問」では、弘法市は午前5時の開門と同時に市の準備がはじまり、午前8時ごろには、ほぼすべての店が開いている、とされています。店じまいは午後4時ごろからはじまり、雨などが降ると早じまいする店もあるそうです。
| 時刻 | 弘法市の様子(公式サイトより) |
|---|---|
| 午前5時 | 開門と同時に市の準備がはじまる |
| 午前8時ごろ | ほぼすべての店が開いている |
| 午後4時ごろ | 店じまいがはじまる |
生身供にお参りする前の準備
開門と集合の時間
公式サイトの「拝観のご案内」では、開門は午前5時、閉門は午後5時とされています。生身供に参拝する場合は、午前5時50分ごろに御影堂の唐門か西門の前に集まります。
京都駅からの行き方
「よくあるご質問」では、京都駅の八条口から徒歩で15分ほどとされています。五重塔を目印にするように、と案内されています。京都駅八条口や阪急河原町駅からはバスも出ている、と書かれていますが、早朝の時間帯に使えるかは、交通機関の案内で確かめておきましょう。
宿泊する場合
東寺の境内には、東門を入って右手に「洛南会館」がある、とされています。泊まるには予約が必要で、問い合わせ先は洛南会館(075-691-3101、午前9時から午後6時)と案内されています。
当日の心がまえ
ここからは、公式サイトの案内をふまえた、この記事の提案です。生身供は、毎朝行われている法要です。観光の一部というより、お参りの場として静かに参加するつもりで向かうとよいでしょう。ほかの参拝者にならって堂に入る、と案内されているので、周りの人の動きをよく見て、落ち着いて行動しましょう。
秋から冬の早朝は冷え込むことがあるので、上着を一枚多めに持っていくと安心です。法要の前後に慌てないよう、時間に余裕を持って宿を出るようにしましょう。
日中の拝観とあわせて回る
御影堂と食堂は無料
公式サイトの「拝観のご案内」では、御影堂、食堂などの拝観は無料とされています。一方、金堂・講堂は通年で公開している有料拝観です。五重塔初層内部と宝物館の公開は、特別公開などの期間に限られる、とされています。
金堂・講堂の拝観時間と料金
金堂・講堂の拝観時間は午前8時から午後5時(受付終了は午後4時30分)です。通年拝観の期間の個人の拝観料は、大人800円、高校生400円、中学生以下300円とされています。
| 拝観 | 時間 | 通年拝観の個人料金 |
|---|---|---|
| 金堂・講堂 | 午前8時〜午後5時(受付は午後4時30分まで) | 大人800円、高校生400円、中学生以下300円 |
| 観智院 | 午前9時〜午後5時(受付は午後4時30分まで) | 大人600円(ほかは公式サイトで確認) |
公式サイトには、2026年10月31日〜11月25日は「秋期特別公開(宝物館、五重塔初層特別公開)」の期間として、別の料金が載っています。期間によって料金が変わるので、出かける日の料金を公式サイトで確かめておきましょう。
五重塔も見ておきたい
「よくあるご質問」では、五重塔の高さはおよそ55メートルで、今の塔は寛永21年(1644年)に再建された、とされています。日本で一番高い五重塔だと紹介されています。初層の内部は、お正月や春と秋の特別公開の期間に公開される、と案内されています。生身供のあと、朝の光の中で五重塔を見上げてみるのもよいでしょう。
どのくらい時間がかかる?
「よくあるご質問」では、通常の拝観は30分から1時間ほど、春と秋の特別公開の期間中は、観智院や宝物館などとあわせて1時間から2時間ほど拝観する人が多い、とされています。
写経と納経所
「よくあるご質問」では、食堂と観智院で一般の写経を受け付けている、とされています。墨、筆、用紙などはすべて用意されていて、受付時間は、食堂、観智院ともに午前9時から午後3時までです。
納経所(朱印所)は食堂の堂内にある、と案内されています。生身供のあと、開門している境内をゆっくり歩き、写経や納経所の受付が始まる時間まで、ほかのお堂の外観を眺めて過ごすこともできます。
| 場所 | できること | 時間 |
|---|---|---|
| 食堂 | 写経、納経所(朱印所) | 写経の受付は午前9時〜午後3時 |
| 観智院 | 写経 | 写経の受付は午前9時〜午後3時 |
1日の流れの例
ここからは、公式サイトの時間をもとに、この記事で考えた回り方の例です。
午前5時50分ごろに御影堂の門の前に集まり、6時からの生身供にお参りします。そのあと、午前8時に金堂・講堂の拝観が始まるまでは、境内を歩いたり、近くで朝食をとったりして過ごします。8時からは金堂・講堂を拝観し、9時からは観智院や写経の受付も始まります。早朝から動くぶん、午前中で東寺のお参りを終えて、午後はほかの予定に回すこともできます。
生身供のよくある質問
生身供は誰でも参加できる?
東寺の公式サイトでは、毎日、早朝6時から行われる生身供の法要には、どなたでも参拝できる、とされています。
供養料はかかる?
法要に参拝するときの供養料はない、とされています。
何時にどこへ行けばいい?
午前5時50分ごろに、御影堂の唐門か西門の前に来るように、と案内されています。
早朝に行けないときは?
早朝ではなく出られる法要として、4月、5月、7月、9月、10月、12月の15日、午後2時から行う布薩会が紹介されています。
弘法市の日に車で行ける?
東寺には駐車場がありますが、毎月21日の弘法市の日は駐車できない、とされています。近くのパーキングを探すように、と案内されています。
東寺の生身供に静かにお参りしよう
東寺の生身供は、毎朝6時から御影堂で行われ、どなたでも供養料なしで参拝できます。午前5時50分ごろに唐門か西門の前に集まり、ほかの参拝者にならって堂に入りましょう。毎月21日の御影供と弘法市、年6回の布薩会もあわせて、東寺へのお参りの予定を立ててみてください。